畦畔木

もっと積極的に自然の力を有効に使えないか。
平面で捉えがちな地力へのアプローチを立体的に考えて見る。
その答えは木だ。
 
落ち葉は圃場の土の有機物補充にはとても有効だ。
しかし、やってみると分かるだろうが広大な圃場に人力で補充したところで苦労だけで微々たるものだ。 ならば、と思い2年前から畑の中央にクヌギを数本直線で植えている。イメージは10年後に木は大きくなり、人力ではなく自然に落ち葉が圃場に落下する事を狙っている。1反の畑に2本程なので日照や作業性の邪魔もしないだろう。
 
田んぼの中には木を植える訳にはいかないが畦畔木ならどうか。
本来は土手が崩れることを防止したり、境界線や稲刈り後に稲を干すための木であったりと用途はあったが、現在は不要であったり造成するときに切り倒され畦畔木は全国的に減少している。また用途として落ち葉が肥料にならないかなど検討されてはいないが物理的に十分肥料になっているだろう。それだけではない、生物の生態環境が立体的になり、落ち葉の層が出来ると地表でも微生物の住環境は立体的になる。 
 
と言う事で、昨日田んぼの畔中央に3本のクヌギと高土手に2本のクヌギを移植した。
収穫間際に米を食べる雀には都合のいい止まり木になる事は必至だが、、。
 

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