当面は
初年度の乾田直播は、ほとんど雑草がなかった。
しかし、年を追うごとに雑草は増えていく。
それでも、無農薬乾田直播としては相当な評価を受けてもよい田である。
一般的な直播は、除草剤ありきが前提である。
しかし、私の関心は不耕起へ向かっている。
草を取りながら、その先の姿を想像する。
「田んぼに草が生えても当然だ。」
草を取りながらそう呟く。
不耕起の先にある理想は、多年草栽培だ。
そういう田は、私の知る限り、まだ誰も達成していない。
そこまで条件を整えたい。
一万年も続いてきた田植え。その歴史を学び、感心もした。
しかし正直なところ、私の関心はそこにはない。
正攻法にも興味はない。
正攻法は、最も確実で、最も効率がよい。
だからこそ、その選択には敬意を払う。
だが、それは私の仕事ではない。