第9章 日差しの強い太陽 486話
なぜこうも、ええ気分やないんかのう。
人間嫌いや。
「どないした? よしろうはん」
んー
「どうもこうもないわ。あかんからあかんねん」
「そら話になりませんで」
「そうやねん。話ならへんねん」
へー
んー
田んぼの一回目の耕しが終わり、
一枚の田には、さっそく水を入れ始めた。
今年もまた、多くの方法を試すよしろうはん。
「答えはあって、ないわ」
へー
「いかがか?」
「あのな、どのみち米はできんねん」
へー
「そうなんやな、よしろうはん」
「そうなんよ」
春にしては日差しの強い太陽。
ここは、生まれた頃から基本的には何も変わっていなかった。