第8章 不二子の独白 474話

よしろうはん。

もう少しの辛抱やで。

案さんの気持ちは、よう分かる。
そやけどな。

うちから見たら、わるくもないで。

なんもなくなったら、寂しいもんやて。

躱しなはれ。
あと一時や。

話さんほうがええ。
相手はんが調子に乗りはる。
思うつぼや。

無視かて、ようない。

人としてやのうて、
案さんとして誠実に生きなはれ。

辞めてもあかん。

誠実に対応する中で、
良きお友達もできはったやろ。

一人か二人の狭い世界で生きてる方は、放っとき。
わかりはしまへんて案さんの胸中。

あと、たった十か月や。

論文に、作品に、
米でも作り始めたら、それどころやない。

よしろうはんもちょっと今はお暇なんや。

不二子が見守るさかい。

だいじょうぶやで。

――最後に、ひとこと。

案さん。

田んぼ、再生してますな。

なんのためや?

人かて、同じことやで。

悪いもええもない。

……せやろ。

よしろうはんなら、わかるえ。

きっと。 

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