それで一晩考えた

私は無駄が多い。

最優先事項はなんなのか?
それは心の安泰だ。
誰もわからないだろうが、私の心の中は常に災害後か、経験ないが戦時下のような気分。
なぜこうも戦わなくてはいけないのだろうか。
家にいても落ち着かない。
外で動いても何かしら疑問を感じる。
穏やかなのは一人で写真を撮ったり、田んぼに立っている時だけだ。
家が欲しい。
穏やかな生活が欲しい。

結論はそういう住処を作ろうと思った。
そうでなければ、今後私の考えている仕事を進めて行く事は非常に難しいと感じた。 

月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらへて老いをむかふるものは、日々旅にして、旅を栖(すみか)とす
 
私が芭蕉を知ったのはいつだったであろうか?
恐らく中学国語の教科書だろう。
彼の俳句を読み、当時から感じていた。
私は芭蕉にはなれないなと。
彼の生きざまを想像しながら直訳で受け止めると、私には旅が住処など、ましてや栖など、それは考えられない程贅沢な凡人であるから。

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