嫁ぶり

北部九州の習慣で結婚した初正月にお嫁さんの家へブリを送る。
嫁いだお嫁さんの嫁ぶりがいいという祝いの習わし。 のしには初正月と書くらしい。
息子の東京本社転勤や会社の徹底したコロナ対策などの諸事情でまだ私達親同士の顔合わせも出来ていない。 
ブリを送らなんね。朝に妻が言った。
長男は今年7月に籍を入れた。
はて?自分はしただろうかと思ったが、ネットで概要を検索。
お昼に床屋へ行って散髪中、釣り師でもあるおじさんに尋ねる。
ブリは何キロからブリなんですか?
まあ大体6キロ以上て言うね。嫁ぶりは7から8キロが多かろ。太かつは10何キロてあるばい。
昔は盛況な魚屋でもあったお向かいの坂本商店に行って嫁ぶりサイズのブリを見積もってもらう。
なあん、結婚しとったつかい。嫁ぶりかい。そら送らなんね。俺ん時はおかさんにぎゃん太かつば送ったな。奥さんが笑う。へーそら良かったた。なら今度見て来るな。
和やかな会話だ。こういう習わしを御近所で普通に話せるというのは良いものだな。ネットで買わなくて良かったと思えた一日。

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