バベルの塔が廃墟と化す
バベルの塔が廃墟と化す ポーランドの友人が言った言葉
バベルの塔は、旧約聖書の話です。
昔、人間は皆、同じ言葉を話していました。
天まで届く塔を建て始めた人間を見て、神は言葉をばらばらにしました。
言葉が通じなくなった人々は、塔を完成できず、世界中に散りました。
それから数千年、言葉の壁は当たり前のものでした。
外国の言葉は読めない。だから遠い。そう思って暮らしてきました。
いま、人間はAIの翻訳能力で、神の作ったその塔を廃墟にしました。
ポーランドの友人の言葉が、熊本の田舎の朝に、そのまま届きます。
言葉が同じになったわけではありません。
遠い国の言葉は、遠いまま読めるようになりました。
壁が崩れて、向こう側が見えるようになったのです。
神は、少し困っているかもしれません。