life-changing
相も変わらず家は落ち着かない。
自分の人生を変えたくなる。
本当に私はひとりになりたいと考えだした。
私は1999年に気づいていた。
34歳の頃だ。
失敗したと思っていた。
だからその頃から作品を意識して撮影するようになる。
もし私が思う人生を最短で叶えるなら、大学を卒業後、父と共に農業をして生計を立て私の写真研究所を立ち上げ写真活動をしていた方が早かったと。
しかしその頃はカメラマンとしての全盛期で毎日の様に仕事が来ていた。
それでも作品を作ろうと常に考えていた。
時間があれば暗室にこもり、Lith Printの研究に打ち込んでいた。
そうして現在に至る。
しかし、父と農業をして作品をつくっていたらどうであったろうか。
私の写真の考え方の基本は既に大学在学中に出来上がっていた。
知識も技術も学んでいた。
プロフェッショナルのカメラマンで何を学んだろうか?
ただ、人の為にならまだいいが、スポンサーの為に技術を磨いてこなしていただけだった。
当時は年間に1000人以上の名刺交換の日々、人との出会いは財産と思えるが、写真作品の為に学んだことは何もない。
カメラマンとフォトグラファーとはそれほど真逆の世界だ。
それから24年間で幾つかの作品が揃った。
私は今後、生活環境を含めてどうしたらいいか迷っている。