熊本地下水と大陥没の夢
友人の写真家宮井さんと写真展の構想を話し合う。
まあそんな堅苦しいものではないけど、写真の話が出来る近い友人だ。
息子さんも東京にて写真学校で現在学ばれている。
お互い年末は東京で過ごすことになるだろうねと言って笑いながらコーヒーを飲んでいた。
あーでもな。私の息子は新婚だからね。泊まるわけにはいかないかなー。そういう話で終わった。
彼は水をテーマにしようかなと語っていた。
何処か小さくていいから湖知りません?
山下湖かな?
あそこね。でも新川さん最近水が少ないですよ。
そうそう。どこでもそうだね。田んぼも昨年から干ばつ状態の川がおおいね。
ヨーロッパでは川や湖が干上がって昔の文明の遺跡が出てるそうだよ。
熊本が何故水が多いのかをこの前教わった。
それは阿蘇と加藤清正に起因するという。
もともと熊本平野の地下に水を通さない岩盤や地層があって、その上に27万年まえから9万年まえに続いた阿蘇の噴火で火山灰が100mほど積もったそうなんだ。
火山灰は時代を経て鎮圧されたけど水は通しやすい。次に近代に加藤清正が大津や菊陽に治水工事をして広大な田んぼが生まれた。
菊陽には地下水プールがあって、その地域が一番水を含みやすい地層だったので、そこに田んぼが出来て、阿蘇の火山灰の地層を通って熊本市内へ水が流れるので熊本市内は全て湧水の水が飲めるんだって。
私は冬季湛水の事業計画で呼ばれて講師から説明受けたけど、やっぱりTSMC対策だそうだ。
かなりの水を使うそうだね。
でも大津地区で冬季湛水田をしたので菊陽の水タンクはだいぶ復活してるそうだよ、、、
、、でもな、、と私は首を掲げる。
何故なら私は菊陽で大地が大陥没する夢を何度も見ている。