恋慕

恋愛ものは恋慕から始まりハッピーエンドがいい。
まあ、映像の世界の話だが。
だから観る傾向は映画ではなくドラマを好む。
辛気臭い物は面倒なのだ。 
ロミオとジュリエットならともかく現代は扇動や誘導が感じられ正直楽しめない。

私は違う世界に興味がある。
本来、現実は悲壮でもなんでもない。
物質は質量さえ消える虚無という方向性に向かって進むとされているが私もそういう考え方だ。
その過程である現実で嬉しがったり悲しんだりするのは人間の勝手な思いに映る。
 
静止画の写真は感情も記録出来ない事はないが、むしろ無音の脚色のない世界を記録できる。
それが写真の大きな特性の一つ。
だから私は写真を選ぶ。
限りなく冷静に観察し、自分を消して初めて見えるリアルな世界を探している。

深夜につらつらとそんな事を考える。
恋慕ね。
人間の勝手な思いなど恋しくも面倒でもあるが、しかしそれが生きているという事だろう。


このブログの人気の投稿

農業からの一時開放そして今後

絵画の基本 支持体を学ぼう

Zero Ground/Ariake Sea から

フレスコ紙の酸化実験 サイアノタイプ支持体を考える。

弥生時代の田んぼの遺跡に関する考察