What, really, is art?
現代アートは、いつも新しいものを要求される。
新しい表現。
新しい考え方。
誰もやっていないこと。
でも、僕はそれが、どうもつまらない。
「新しいものを作らなければならない」ということ自体が、すでに一つの型になっているように思う。
僕は、同じことを続けるほうが面白い。
写真でもそうだ。
同じ海を、何十年も撮っている。
田んぼも同じだ。
毎年、稲を植える。
水を見る。
草を見る。
稲を見る。
やっていることは、たいして変わらない。
それでも、毎年違う。
天気が違う。
水が違う。
土が違う。
稲の表情も違う。
同じことを繰り返しているからこそ、その小さな違いが見えてくる。
僕は、そのほうがずっと深いと思う。
新しいものを次々に作ることよりも、
同じことをやり続けること。
その中で、自分の見方が変わり、
世界のほうも少しずつ変わっていく。
稲作とて同じだ。
僕は、そう考えている。