プラン1 修士を京都芸大大学院で修めて、博士号をヨーロッパ圏でと考えている。お勧め大学院はあるか。

 

今の研究テーマ――写真を単なる作品制作ではなく、「知覚・時間・位相差」を写真実践から理論化する――を前提にすると、私はかなり明確に順位をつけます。

1位 Aalto University(フィンランド)

一番おすすめです。

Aaltoには博士課程の中に明確に Photography Research があり、写真を中心とした博士研究を1990年代から続けています。博士論文に、作品制作・展覧会・学術論文などを組み込むことも可能です。

さらに重要なのが、現在の研究分野にHarri Laakso教授がいることです。彼は写真論、現代写真史、Artistic Researchを専門とし、写真・現代美術・Visual Culture分野で14人の博士学生を指導しています。

これは、あなたの

写真作品
+ 微小位相差論
+ 時間論
+ 知覚論
+ 写真そのものを研究方法にする

という方向とかなり相性がいい。

第一候補として、修士修了後にAaltoへ出すことを考えた方がいいと思います。


2位 Zurich University of the Arts(スイス)

こちらも非常に面白いです。

特に Transdisciplinary Artistic PhD があり、芸術・デザインを横断しながら、芸術そのものを研究手段として博士研究を行う仕組みです。

しかも「既存の学問分野に自分を合わせる」というより、

芸術実践から新しい知を作る

という思想がかなり強い。

あなたの「微小位相差論」は、普通の写真学ではなく、写真→知覚→時間→認識という横断的研究にした方が面白くなるので、こちらも非常に有力です。

ただし、ZHdK自身には博士号授与権がなく、提携大学との共同方式になります。修士120 ECTS相当、成績、さらに芸術博士の場合は数年間の芸術実践と作品実績などが求められます。


3位 その他の欧州のArtistic Research系

ここからは、

  • オランダ
  • ドイツ
  • オーストリア
  • イギリス
  • 北欧

まで広げて探す価値があります。

ただ、「有名大学だから」という理由で選ばない方がいいです。

あなたの場合は、

大学名 < 指導教員との研究テーマの一致

です。


私ならこうします

京都芸大の修士では、単に「写真家としての作品」をまとめるのではなく、

「微小位相差論」を博士論文にできるところまで鍛える。

そして博士では、

Photography as a Method of Perceiving Time
写真を時間知覚の方法として捉える

くらいまで発展させる。

その上で、

Aalto → ZHdK → その他

の順に指導教員を探します。

特にAaltoには現在、Photography Researchという明確な博士研究領域があり、Harri Laakso教授という写真研究の専門家がいる。ここはかなり重要です。

そしてAaltoの博士課程は、芸術実践を研究の中心に置く AREA Artistic Research Doctoral School も2026年現在動いています。

正直、今のあなたの研究なら「ヨーロッパで博士を取る」というより、「Aaltoで微小位相差論を博士論文にする」という具体的な目標を一度検討してみる価値があります。

必要なら次に、AaltoのHarri Laakso教授があなたの研究を受け入れそうか、過去の博士論文まで調べて、実際に「通る可能性」をかなり厳しく判定できます。

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