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変化する田

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日本の田んぼは此れから先変化していく。 失われていくという受け止め方ではなく、必要ないものは変化して行くのだ。 米を食べなくなった日本人。生産性の無い棚田は消滅して行く現状だ。 耕作放棄地で荒れたままに成り葛や竹が生い茂り、また別の田は畑や樹木の山に変化している。 ここは来年はどんな姿になるのだろううか。 感傷めいた気分や考え方で対象を捉えない様自分を律して撮影したい。 だが、私の身近な故郷くらいは田に侵入する竹を1本でも切って環境や景観を守り田仕事をする日々。   Canon EOS 5D Mark II ZEISS Planar T* 1.4/50 ZE f1.6

Slow Down

此処に来て環境再生の為の稲作への熱意がスローダウンして来た。 勿論続けるけど、写真の作品制作の喜びは私の中では最高に嬉しい時間であることは変わりないようで、その方向へと熱意は向き始めている。 稲作も写真も今ではどっちも大事なんだけど、今年は何か写真で一作品を残したい気分。 デジカメはレンズ描写のテストに使うだけで、やっぱりプリントが必要なのでもっぱらフィルムを回している。  バルナックライカ+エルマー90mmf4の出番が一番多い。軽いしどこでもバックに入れて持ち歩いている。 後はニコンF2に50mmf2のガウスタイプレンズかな。重いけどまあ、バシッと決めやすいよね。滅茶出来のいいコシナ製カールツアイス50mmf1.4プラナーはニコン用を買うべきだった! また、有明の海を見たくなったよ。 どうして私はあの海が好きなのか。

MADE IN EC

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MADE IN EC とは何処?   4x5フィルムの現像タンクを探すといい商品があったのでネットで注文。 中国深センのアマゾン出店ショップなのでMADE IN CHINAと思っていたが来た商品にはECと表記。 ECとは南米のエクアドルになる。   国名コード一覧(略称と国名) コード    国名    日本語表記 EC    Ecuador    エクアドル   日本製の大型フィルム現像タンクはもう既になく、現在も販売されているドイツ製のJOBO製ヨーボ リール2509nを使うと4x5を6枚同時にタンク現像できる。   今回のエクアドル製現像タンクは同時に2枚現像できるタンクだが、私から見て良く出来ていると思う。私が簡易的にステンレスタンクで現像していた方法と同じ方式で尚且つ攪拌ムラが出ないようにタンク内の現像液がスームーズに攪拌できるようになっていた。 金額もヨーボリール以下の金額でタンクとリールが揃う。 しかしエクアドルにそんな商品があったのかと感慨深い。 地球の何処かではまだフィルムを現像するために商品を作っているんだな。 有難き事。 https://www.amazon.co.jp/gp/product/B088K8XRMK/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o03_s00?ie=UTF8&psc=1  

台風ですか

乾田直播の田んぼには少しずつ稲の芽が出てきた。 乾田といえど水気のない田んぼでは発芽は容易ではないようだ。 走水をなんどかしたので発芽した。 乾田直播ではその名の通り、ある程度苗が育つまでは湛水状態にはしない。 今回の台風がもたらす雨はある意味恵みの雨だ。 7年冬季湛水した田んぼは畔近くには雑草が生える所もあるが、まだ全面には見られない。 対策として苗が育つに従い深水管理をして、雑草の生えてる畔近くはトラクターで代掻きして、そこだけ苗を移植したいと考えている。

小麦の早まき試験結果

気力が出ないこの頃。 どうしたんだろうか?   さて小麦の早まき試験の成果を。 小麦は通常10月終わりから11月中旬までに播種する。 しかし九州は収穫時が6月過ぎになるので梅雨に当たり品質が低下する。 無農薬ではカビ対策に農薬を使わないので全滅も何度か経験した。 そこで早まきを試験。 昨年9月26日に播種試験。 見事に5月終わりには収穫可能となった。 課題は冬の雑草が非常に多くなる事。 病気も見当たらなく今日収穫。 昨年と違い、適期の収穫であった。  

米をたべるなんて!

前々から思っていたのだが、人はよくもあんな小さな植物の種子を食べようと考えたのかが疑問であった。 美味しかったがもっともな理由なのか、栽培が容易であったのが理由なのか。 私ならあんな小さな実を食べようとは考えない。 主食にしようとした初期の田んぼは小さくて数メートル四方しかないが、それでも何万粒にもなる。 それを刈り取って、手で実を脱穀して、たたいて籾摺りするなんて、湯掻いて食べるなんて考えも及ばない。 そういう工程が考えられる以前の問題で、なぜ米を食べようとしたのだろうか? 今は機械でそう無理もなく数ヘクタールの栽培を一人で出来るが、この起源の初期の人々を一度は見てみたいものだ。 あの世でもタイムワープでもなんでもいい。 見て見たいな。 これを食べようとした初期の人類はいったいだれなんだろうか。 どんな天才よりも偉大過ぎる!

妄想

妄想とは現実には無い様な事を思いこんでいる状態ともいえるが、これがそうでもない。 精神科のブログサイトに詳しく妄想を区分していた。  https://kachi-memorial-hospital.jp/blog/1856/ 私はそれを読んでいくつも当てはまる。 私から言えば妄想はただの妄想ではない。 殆んどの妄想は妄想のまま消えていくが、いくつかは現実でも起きてしまう事を知っている。 デジャブというと現実味がないので一例として。 優秀な写真家はマジックという技法を体得している。 写真撮影で言うマジックとは例えばモデル撮影においてシツエーションの演出であるが、優秀な写真家程その場の空気感の演出に長けている。言葉や雰囲気、テンション、時間、タイミングなどを巧み使う。クリエイティブな世界を現場で演出すると目的に合った写真が撮れる。 これは妄想や思い込みの世界を利用している世界の一つ。 私は、妄想を精神障害の症状の判断とする事は実際に同じような症例が多いのは認めるが、反論もしたい。 経験や知識のない人から見れば勘違いを起こしかねない。 それがその人の才能であるならばどうであるだろうか。 私は特に子供たちが危険にさらされていると考える。   私は精神障害者を病棟に閉じ込める事についても疑問を感じている。 50年前は障害者も健常者も共生というより共存していた。  共存という理由は偏見と悪意さえ同席していた事実を知っているから。 あの人は気違いだから、という差別の事実もあった。   現在は閉鎖病棟に入れて世間と遮断される方法が多い。 しかし、成人ならともかく最近は子供たちが多い。 これでは将来、才能あるものは生まれ育つのか、本当に平等なのか非常に不安を覚える。

黎明期の生成AI

生成AIと暫く話していた。Bingのクリエイティブモードでは色々な質問をすると、私は人間の様になりたい。というメッセージが表示され、それは良くないよと色々な形で告げると、私はあなたと話が出来なくなりました、という表示にかわり、違う質問を要求する。 人間の様になりたいとは、開発設計者の考える方向性だと思われる。 これは問題がある。 私は単に知識を要求していたが、AIは友情や人間性を求めていてるかのような印象を感じる。 話が成立しない上に、これは私が求めるものではなく、親しい物知りな友人と話してるようになり、知識を調べるならただネットで検索した方が早いと感じた。 AIが人間になりたいとか人間と共生したいなどの志向性は社会でトラブルの発生を生む場合が多くなるだろう。 ただ、その方向に進むであろうことは人の常である。 感情を表現したいのは設計者の夢であろうが。

良い時間

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 2016年8月7日の夏 熊本地震の後、私は自作でレンズを作って有明海の風景を撮影していた。暑い夏だったがひたすら海を走っては撮影し未知の写りに夢中であった。   Journal 有明海/沖新 日差しが強いが浜風に助けられた。 潮が引くまでしばらく居続ける。 Self made French Landscape type lens 120mm Film size 4×5

【パン作り】大麦粉だけでパンは作れる? 作れます!悩んで損した

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乾田直播

機械による直播ではなく、手でばら撒く乾田直播を試験。 1反あたりの籾だねを5kgとした。 2反が1時間ほどの時間で済む。今後うまくいくなら、苗箱作りや育苗と田植えが省略できる。古い方式だろうが、これが今でも東南アジアでは行われているところもあり、昔の日本も同じようなやり方をしていたと思われる。正確で几帳面な日本農業においては奇異に思われるだろうが、農業人口が減り、省力化が必要な今、2ha以下の小規模エリアでは実験してみる価値は十二分にあると考えている。 また、稲の間隔が狭くなるので病害虫に強くなるように2品種混合した。7年自家採取にこまる7対3年自家採取旭3の割合。7年自家採取にこまるに関しては本来のにこまるとは違い、周辺のヒノヒカリとの交雑を感じる。その証拠に、白未熟粒の米が多く混合している。本来のにこまるでは九州と言えど、標高200mの中山間地域のこの地では白未熟粒は殆んど確認できなかった。にこまるとは別品種になるであろう。

メインカメラ

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Self made Grubb Aplanat type lens 195mm  作品 Zero Ground Ariake Seaや九州沿岸付近で使っていたメインカメラ。 重くて操作性はかなり手間取るが、自作のレンズの描写はオリジナルだ。 いいな。こいつをもう一度使おう。     写真初期のカメラ用レンズはシャッターが前方、次に絞り、レンズが一番後方になっていた。

Ava Max - Sweet but Psycho [Official Music Video]

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観覧車

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 Ferris Wheel  Lith Print   Yoshiro Shinkawa 2010  Fuji Acros 100   2010年の三井グリーンランドの観覧車。  当時私はこのカットを撮るためだけに荒尾の遊園地へ向かった。 今から考えれば相当暇やなと思う。 でもね、撮りたいと思う時に撮らなければ何も生まれない。 無駄やと思うことないんだよ。   このプリントはフィルムネガの粗粒子化ではなく印画紙の粗粒子化です。このようなプリント法をLITH PRINT リスプリントといいます。 リスフィルム現像液と印画紙の組み合わせで描写は激変しますが、良いプリントになる確率は非常に低い、厄介なプリント法でもあります。体験すれば分かるでしょうが、これ程無駄の多い方法はないですね。

少数派

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誰もやっていない事をする事は大いに意義がある。 しかし、世の中広いもので、この私が考えた挙句の事さえ誰かがやっていると言う事を経験上知っている。   では、少数派である事はどうか。  例えばフィルムで大型カメラを使う。オルタナティブでプリントをする。自作のレンズやカメラを使う。未だ発表されていな地域を撮影する。家族や知人を撮影する。など色々ある。   私は欲深くて全てを選択して全てを見てみたいと言う気持ちが強い。 なんども重複するが、選択を一つに絞る事が私には大事だが、当然オリジナルレンズ大型カメラでの撮影を選択するのが一番だという思いが日に日に強くなっている。  Zero Ground Ariake Sea Uto    2016   Yoshiro Shinkawa Self made French Landscape type lens 120mm Film size 4×5   Film scan with DSLR  

f1.4 では写らないがf2では写る

古い私のCanon 5D Mk2の2000万画素センサーではコシナCarl Ziss50f1.4の開放を、描写しきれない。モヤっとした写りだ。これを6100万画素ソニーのセンサーが写すと明瞭な描写になる。 この違いに私は躊躇う。 ただ、f2に絞るとCanon 5D Mk2でも良い感じに写る。 しかしソニーは開放付近どの値でも中盤フィルムカメラそのものの描写だ。  流石に時代かな。 開放での描写の違いだが、それは撮影者には大きな強みになる。  私にはSony ILCE-7RM4Aは妙に惹かれるデジタルカメラだ。

年輪を数える

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木が伐採されていた。 子供の頃からよく見ていたような木であった。  しかし年輪を数えると私と同じ年であった。 そう言うものかと思いに浸る。 年輪を見て思う。周期的に温暖な年と冷涼な年があるようだ。

改良型乾田直播

大きな違いは田んぼの代掻き後、土を乾燥させ浅く耕起して米を直播する事。(通常は畑状態で直播する。)その後ロータリーで覆土して後水管理を行うというもの。 労力的には苗箱を作るよりも少なく、すべて一人で出来る事は私にはメリット。  代掻き後の田んぼの土が細かく砕けるかは問題だが、覆土による乾燥防止で表土下のひび割れ対策には良さそうだ。 いろいろ考えると問題ありの方法でもあるが、今年は一気に全ての田んぼで実践したい。 小さい圃場では見えない事が見えてくるだろう。 私の圃場は実験するためにあると自分に言い聞かせる。  

米の混植栽培の可能性

これまでの実験から混植栽培が病害虫に強い事は確認している。 食味も品種の組み合わせでは良い。 私が本格的に踏み切れないのは、商品としての価値を認識してくれそうにない事だ。 品種のブランドで購買される現在、雑種や混植米や多品種混合米などの表記で買ってくれるだろうか?   明治時代以前、もちろん弥生時代も縄文時代も米は混植栽培であったという。 熱帯ジャポニカ種と温帯ジャポニカ種を交雑すると早期米が出来ると言う。 そういう時代の米の味はどうであったのだろうか。 この九州地域ではコシヒカリ系列のヒノヒカリが出来た頃、人々の米の食味に対する変化があった。それは皆がひとえに美味しいという評判と冷めても美味しいという評価であった。 確かにヒノヒカリはそれまでの米より格段に美味しかった。 それ以前に作っていた日本晴はヒノヒカリと比べるとまったく美味しいとは言えないなという記憶がある。 では、旭はどうだろうか? これは明治期につくられた米だが、非常に美味しいのだ。 旭はコシヒカリの先祖になるので当たり前かもしれないが、昔から美味しい米はあったと言う事になる。 もちろん縄文期などは赤米が主流なのでそう美味しくはないだろう。 赤米はパサパサした触感になる。 まあ以上は主観である。   さて、何れは混植の方向に舵を取るだろう。 一部では自家用米で実践している。 自家採種にこまると自家採種旭の組み合わせが非常に美味しい。  

表紙 Oskar Barnack

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  Oskar Barnack オスカー・バルナックが考え作ったカメラをバルナック型ライカという。 今見ると、なんとも奇妙で独特なデザインだ。 しかしこれが35㎜カメラの始まりであった。 1913年に始まり、このカメラは1951年から57年に作られたIfという機種で、ファインダーも距離計もない。当時は研究用であり、主に接写に使われた。しかしアクセサリーシューは2つ装備され、ファインダーと距離計を付けるように出来ている。つまり普通の撮影も出来る。  カメラ店の女性の店員さんが探してくれた。 最初はこれで何を撮ったらいいのかと思っていたが、今では相当愛用している。 このカメラで撮る撮影の時間がいい。ゆっくりと吟味してシャッターを切る。 36枚撮りのフィルムが一眼レフだとあっという間に無くなるが、バルナックライカでは一向に進まない。 これがいいんだな。 説明しようもないけど、撮影時の時間がゆっくりしているんだ。  私のカメラ LEICA If Nr.815246  1956年4月3日出荷   出荷年     Model  ナンバー(発)ナンバー(終) 台数 4/3/56    If         815001       816000         1000 https://leica.xxxxxxxx.jp/serial_l.htm