米の混植栽培の可能性

これまでの実験から混植栽培が病害虫に強い事は確認している。
食味も品種の組み合わせでは良い。
私が本格的に踏み切れないのは、商品としての価値を認識してくれそうにない事だ。
品種のブランドで購買される現在、雑種や混植米や多品種混合米などの表記で買ってくれるだろうか?
 
明治時代以前、もちろん弥生時代も縄文時代も米は混植栽培であったという。
熱帯ジャポニカ種と温帯ジャポニカ種を交雑すると早期米が出来ると言う。
そういう時代の米の味はどうであったのだろうか。
この九州地域ではコシヒカリ系列のヒノヒカリが出来た頃、人々の米の食味に対する変化があった。それは皆がひとえに美味しいという評判と冷めても美味しいという評価であった。
確かにヒノヒカリはそれまでの米より格段に美味しかった。
それ以前に作っていた日本晴はヒノヒカリと比べるとまったく美味しいとは言えないなという記憶がある。
では、旭はどうだろうか?
これは明治期につくられた米だが、非常に美味しいのだ。
旭はコシヒカリの先祖になるので当たり前かもしれないが、昔から美味しい米はあったと言う事になる。
もちろん縄文期などは赤米が主流なのでそう美味しくはないだろう。
赤米はパサパサした触感になる。
まあ以上は主観である。
 
さて、何れは混植の方向に舵を取るだろう。
一部では自家用米で実践している。
自家採種にこまると自家採種旭の組み合わせが非常に美味しい。
 


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