きりぎりすとやかんと

螽斯と薬缶と
 
朝の4時過ぎ。
日の出が遅く夏時間に慣れた私は時間を持て余す。
お茶でも飲もうと薬缶に水を入れコンロで沸かしていた。
食卓に置いてあるノートパソコンの目の前には螽斯がじっと動かず食器にしがみついている。
寒いのだろう、動いても のろく胴体を丸めている。昨日採ってきた京菜と一緒に来たようだ。
部屋の向こうからバタンバタンと音がする。
父が部屋で何かを探してるようだ。
食卓に来て、手には何本ものベルトを持っているが私を見るなり睨むような形相。
あんた誰かい。と聞く。
私の名前を伝えるが知らないと言う。 
そんな感じの日常。
思い出せば我が家も昭和からこれまでと随分と変わったものだ。
 

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