産業化2

私の圃場と甲佐圃場を合わせれば私は楽に暮らせる。 総面積は約5町。
産業化に当たって大切なことはその仕事をすれば不自由なく暮らせる事を自ら実証することが大切ではないかと思い始める。
 
稲作は収入が低いというのが農家の考えだが聞けば4から5反と面積が少ない。米の利益が感じられるのは1町を越してからで本来は3町から5町は必要だ。
野菜は反収は高いが安定せず、実働時間が稲作と比べたらとてつもなく長い。この村の唐芋生産を例にすれば1世帯当たりの面積は2町が平均だが生産、貯蔵、出荷とほぼ1年中働く必要がある。
稲作は5町でも小さなトラクターと1人で管理が可能で、年6ヶ月を要するが、実働時間は極めて短い。全国では1世帯10町以上の圃場も数多くある。
 
1947年の農地改革で小作制度がなくなったが1世帯の田んぼの面積は小さくなってしまった。
現在農家は田を諦めている。其のため耕作放棄地ができ、法人化した大規模農家が現れた。
正に中世時代の荘園と同じ構造が生まれている。
大規模農家が全て有機栽培や環境に負荷のない栽培法をすればいいが実際はそういう企業は多いとは言えない。
 
さて日本の稲作農業の現状はそうだが、簡単にいうと農家が手放したがっている田んぼが多いので幾らでも圃場面積を広げやすいという事だ。
私も甲佐圃場を100町へ向け大規模化しているが、私自身の圃場も大きくしたい。
手始めに私有地の畑9反に稲を栽培する方法を来年から始める。
自然界にある菌根菌をまぶした種子を播種すると水がない畑でもよく育つそうだ。
そうすると今の面積の2倍以上になる。
目標は3町で十分だ。残り1町もこの地以外で考えている。
 
稲作でも暮らせると実証し広めて行くことが日本の産業にとって大切ではないか。
主食であり、そもそも農家が居なくなるという世界は環境問題の中でも最も危険な環境崩壊に繋がる。
今の日本の農家は皆、美味しいものを作ろうと日々考え誠実に働いている。 
環境の処問題も大切だが農業に携わる労働者がいなくなる世界は末恐ろしい事であることも考えよう。

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