テーマ サイアノタイプをフレスコ支持体に定着 実験 フレスコ紙 フレスコジグレーは強アルカリ性なので希塩酸を薄めて数分浸し中性化もしくは強アルカリを低下しpH補正。乾燥後サイアノタイプ感光液を塗布。乾燥。3分日光で照射。 結果 フレスコ紙のpH補正をしたものは感光で青ではなくブルーグレーの反応を示す。 一方pH補正していないフレスコ紙は感光液の黄色のままで画像も現れない。 しかし感光したであろうpH補正したフレスコ紙は水洗工程にて画像のブルーグレーの画像は流てしまい定着しなかった。 考察 露光して現れた画像はサイアノタイプのプルシアンブルーであるのは確かだが、ブルーグレーになったのはやはり何かしらの反応をしたからであると思われる。水洗工程で画像が流れてしまったと言う事は、希塩酸によるpH補正にてフレスコ紙が変性し、感光して出来たプルシアンブルーの顔料を保持する事が出来なくなったのではないかと思われる。これはまだ2回目の実験なので今後さらに考察したい。 展望 最終的に炭酸カルシム内に顔料を封じ込めるフレスコ画の耐久年数は数千年という歴史的事実がある。これは支持体として非常に優れている。他の方法では数百年が限界である。この魅力が私を引き付ける。