学者はんの目 96話
やっぱ目が笑ろてないな。読みにくい目ん玉や。なんか穏かそうに笑ろてはるけど、見透かしたような目をしてはるわ。一歩引いたところにもう一つ目ん玉あるな。わてはこれまで何人かそういう人知ってますけど、ここにはいっぱいいらっしゃいますわ。現実との物差しをちゃんと持って、その差異を計ってはる。そや。不二子はんもそうやった。あんかたも前世の記憶リアルに持って今を生きてはるからもっと凄い目つきの時あるもんな。偶に怖わーなるわ。恐ろしや恐ろしや。。そんなにわてが怖いか?よしろうはん。偶に怖いで、不二子はん。そうか。なんなら食事でも行きまへんか?そりゃええな。でもどうしてや?お詫びさかい。ええよ。怖いのは不二子はんの元々の性格やろ。気にしてないわ(笑) よけー気になること言いはるわー。わては優美で、おしとやかなんどすえ。これ落ちないな。。そうや、三軒先の裏通りにお好み焼き屋出来てん。そこ行こか?不二子はん。そうどすな、そう致しましょ。なんも落ちないやんけ。ここは九州くまもと、落ちなんか要らへんわ。豚玉?イカ玉?モダンミックス?なにしましょうかねーよしろうはん。ほー、いい店やな。あれ?あのメニュー見て見。不二子焼きってあるで、大将それいっちょ。なんすか?不二子焼きって?なんやろな。串カツ入れたお好み焼きなんだって。へー在りますんやなわての名前のお好み焼き。。冗談