以前から売るときには新川米 TM と決めていた。 しかし温暖化の高温適性を考え、カメラマンが作った米 TM は、にこまるを選定しそれを先行した。 カメラマンが作った米 TM は環境保全を重視した考えで作っている。 ケミカルフリーは絶対だが、水性生物の生物多様性や地下水への供給時間を可能な限り伸ばすために冬期湛水と中干しなしを実施している。 味は良くあっさり系である。 新川米 TM はさらに旨味をより重視したいと考えている。 ヒノヒカリが美味しいのは十分わかっているが来年の品種選定はイセヒカリにした。 以前から気になっていた品種で伊勢神宮の神田で台風で倒伏しなかったコシヒカリの中で発見された。 コシヒカリの突然変異種とも新品種とも言われている。 またコシヒカリより美味いと評判。 京都ののうけんに頼み、富山県産のイセヒカリの籾種を2.3反分発注。 もちろん新川米 TM もケミカルフリーであるが、初年度は冬期湛水ではなく乾田化しレンゲを緑肥とし、油粕と米ぬかの植物性肥料になる。 早植えがこの辺りでも多いが20年前のこの村では7月になる前までに植える遅植えとし秋の登熟で旨味を引き出したい。 中干しは状況を見て判断しようと思う。 もう一つの商品は陸稲米だ。 実は私の中ではこの取り組みに期待してる部分が多い。 品種はにこまるを使う。 2年の実験でにこまるは陸稲でも実る事がわかっている。 適性もある。 問題は除草対策だけで、ケミカルフリーが前提なので一番思考を凝らす所だ。 レンゲアレロパシー、稲のアレロパシー、籾や稲藁のモミラクトンアレロパシーと群生条件になる播種を複合的に使って対応したい。 最後は在来種の野稲(陸稲もち)を水稲栽培する。 どのような育ち方をするのか非常に興味がある。 味がうまいのは皆が知っている。 西原村河原に代々伝わってきたモチ米です。