ウンカ大発生の推測

ウンカが大発生した今年であるが、要因は様々ある。
一見、乾田散播直播で通風性が悪かった事が第一の原因に思われがちだか、それだけでは見逃すポイントがある。

主要因は水中の生態系がスクミリンゴガイの占有率が高く、他の生物が少ないのでウンカを捕食する蜘蛛などの捕食生物が少ないという生物多様性の損失が大きいと見ている。
また、最も生物多様性を阻害するのは中干しであり、中干しで多くの水中生物が死に絶える事も見逃せない。つまり中干しを境に田んぼの生態系が変わってしまう。または水中の生態系が砂漠化したのと同じになる。そうすると蜘蛛やトンボ、カエルなどが少なくなる。
どんなに病害虫が多くても天敵が存在しバランスが取れればそう被害もないはずだ。
勿論通風性の改善は今後必要であるがそれに対応する農業技術は多数ある。
むしろ私は生物多様性の層の厚さ、量などに着目したい。
作物優先の現代農業の考え方では農薬肥料不使用での稲作には問題が多い。
昭和の頃の様な環境の隙間がない。なんでも合理的に対応するとなんでもない生物たちが共存して住めなくなる。
私は更に生物多様性に着目して稲作に向き合いたい。
上記は推測だが私の着目点はここにある。

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