表紙 あそ立野ダム


写真家が真実など存在するかもわからない一元的な見方で捉えても過去の歴史がそれは正確ではないと教えている。賛成や反対そして中正であろうと、もはや大きな課題は容易には解決できない。

私は1997年 諌早湾 潮受け堤防が完全に閉め切られた当時反対であったが、数年後現場に行って冷静に判断すると、日本でも有数の面積である淡水湖に生まれ変わっていた。
このダムは何になるのか。目的は洪水対策や農業灌漑インフラだろう。通常時は下部の水門は開いて川は流れているようであるが、水を貯めたら巨大な地下水源としての期待も感じた。
菊陽周辺での半導体工場がこれから広がる。河川の護岸はテトラを敷き詰めたり3面コンクリートさえあり地下水への期待は薄い。このダムはある意味使いようがあるなと思った。
世界でも地下水の多い地域である熊本。それを可能にしたのは阿蘇の火山灰層と加藤清正の菊陽周辺での灌漑設備と田んぼの開拓であったという。
出来たものは有効に利用するしかないと帰りの車中にて考えていた。 
 

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