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11月, 2019の投稿を表示しています

コーヒーノキ

著作家の小坂章子さんとの再会でコーヒーの路地植えを試したくなる。 原産地の画像を見ながら考えていた。 熱帯ではあるが霜の害があるほどの標高が高い所で栽培。 コーヒーベルトは北緯25度なので北緯32度の此処とは大きく外れる。 アカネ科の植物。 2日ほど考え、ハウスなしでの解決方法がなんとなくイメージが湧く。 霜が防げ、尚且つ積算温度が確保できるならこの地でも出来るかもしれない。 条件の合う場所は畑でなくてもいい。 霜も防げ日当たりが良く標高の低い山の際ではないか。 まあ出来る訳がなかろうが、 春に苗かタネを取り寄せたら試してみよう。

土佐鉈

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職人が使う鉈を森林組合で買う。 こんなに切れる鉈は知らない。 24cm両刃の腰鉈、 柄は自分でコンロで焼きオリーブオイルフィニッシュした。

大型の盆栽

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幅1メートルを超えるサツキの盆栽を作ってみた。 父が盆栽をしていた頃、病気で全滅したが、いくつかは残り地植えしていたものの一つ。 これ以外は大きすぎて盆栽には相当の力量がいるだろう。 松とかいいものがあるのだがいつかやってみたい。 中々景色のいい木だった。 掘り起こし、根を切り、鉢を選択し、土を作り、少し傾け、苔などを這わせる。 オーソドックスな手法だがこれはこれでいい。 根付いて欲しい。 それより父の嬉しそうな顔が印象として焼きつく。

紅しぐれ大根を干す

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  切り干し大根の味にはまる。 今回は皮付き丸切りで

写真と文章

写真に文章を添えると写真が浅く見え、 文章に写真を添えると文章を深く読まない。 私は数年前からそう思い、ためらう。

梅酢で沢庵

赤大根を京の千枚漬けをヒントに大根、梅酢、酢、味醂、塩、昆布で漬け込んでみた。 二週間位たち食べてみる。 妻が、これはもう漬物だねと言う。 食べる。 沢庵だ。 こんなに簡単なのか。 他に赤大根の切り干し大根を作る。 意外なほど美味しい。 これから赤大根、滝沢大根、紅芯大根に聖護院蕪、名も知らぬ自生蕪と多岐にわたって漬物の冬になりそうだ。 友人が今幸せでしょ。 と投げかけた。 そうかもしれないと頷く。 私は自分の事が一番分からないが。 少なくとも地に足をつけた生き方をしている様だ。 以前何度も呟やいた、蟻とキリギリス。 私はキリギリスと思っていたが、いつの間にか、蟻でもなくキリギリスでもない生き方を選択しているようだ。 幸を貰って生きている。 多くの人に幸あれ。

お茶の種を蒔く

軒先きに古い品種のお茶の木がある。 よく釜炒り茶にしたり紅茶にしたりと楽しんでいる。 以前は畑に2反以上の茶畑があり、土間の広い玄関で自家用の釜炒り茶を作っていた記憶がある。 このお茶の木は美味しいので増やそうと思い、今朝茶の実を探してみた。 花が咲いている。 よく見ると昨年の花の実も10個ほどあった。 早速畑に植える。 以前お茶畑だった畑だ。 来春芽が出て育って欲しい。 一年分の自家用のお茶ぐらい作ってみようか。

羅針盤

行く先が見えなくなったり、今の状況からもっと進みたくなった時、ある種のスピリチュアルな方法を私は使う事がある。 神に祈っても変わる事はない。 私は腕時計を新調すると次の方向に進む。 今はまたそんな時かな、と。

埃にまみれた蛇腹

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 W. Butcher & Sons  Carbine   The British made wooden body 1: 6.3 f135mm Carl Zeiss Tessar Jena Lens  1903-1930 Butcher & Sons Carbine という100年前のロンドン製カメラを久しくメンテナンス。 人から借りているものだが私の手元になければ熊本地震で確実に消えていただろう。 持ってていいというのでそのままお借りしている。 とても私に知識やセンスを与えてくれたカメラだ。 今では手元にないと落ち着かない。 秋も終わり冬を迎え農の仕事も少なくなった。 あのカメラはどうしたかと思い手にしたら埃まみれだった。 なんとも。 100年の歳月が過ぎてもこのカメラは生きている。 そう言えば大正生まれの祖母と同じ生まれなのか。 私の作品は何故か冬に撮影したものが多い。 所有している19年目の古いスバルに乗ってどこぞの海へと向かいたくなった。

静謐な夜

子の刻から2刻程に目が覚めたら一人でパソコンの前に座る。 エアコンを切り、テレビを切る。 灯油ストーブをつけ、家の横を流れる井出の水音を聞き、湯を沸かして白湯を飲む。 最近思う事はDTPC以外のデバイス及びそのシステムは要らないな、という事。 寧ろない方が事は早く運び、ゆっくりとした時間さえ生まれる。 便利なものは便利ではないと、疾うの昔から知ってはいるが。 何だろうな。 もっと静かな時間と場所が欲しい。 其処から生まれる閃きや思想が欲しい。

風邪にはジンが効く?というより旨い。

とうとう風邪、インフルではないのが体でわかる。 今日の作業を超スピードで片付け今飲んでいる。 大概、風邪ではタバコもまずい、酒もまずいが、ジンは旨い。 試してごらん。

鳶〈トビ〉か鵟〈ノスリ〉か

鳶〈トビ〉であった。 今年になり家の上空から田んぼにかけて旋回している。 トビは尾羽が直線で、ノスリは丸い。 今年は鳥類も盛んに飛来する。 カラス、カモ類、サギ類、カワセミ、スズメ、セグロセキレイ、トビ。 夏には雄のキジが稲の中から出てきたのは驚いた。 警戒も余りせず暫しその美しい姿に見とれて居た。 有りとあらゆる生物が農薬や化学肥料を使わない冬季湛水田には集まって来る。 これこそ私には、やり甲斐が有ったというものだ。 とても嬉しく思う。

シナモンとかゲンゴロウ

今日は薪をもらう為に森林組合の事務所にお邪魔して居た。職人用の鉈を注文したり、チェーンソーを修理したり。 薪をもらうとニッキの木もあった。 シナモンの香りと同じだ。 どちらも同じ楠の仲間。 日本産は樹皮には香りが少なく根っこに多い。 それでも十分な強い香りが枯れた樹皮から発していた。 夜になり田んぼの散歩。 満月の夜。 ゲンゴロウの仲間2種類を確認。 小さなハイイロゲンゴロウと大きなコガタノゲンゴロウ若しくはゲンゴロウ。 強力なライトに驚いてクルクル泳いでいる。 本当のゲンゴロウは11月半ばから冬眠するという。 さてどちらのゲンゴロウなのか。 調べなくても冬にはわかる。 家に帰る。 シナモンがあったので生姜を加えマサラチャイを飲む。

明日から特に来週土曜日にかけて霜がいつ降ってもおかしくはないだろう。 今朝は妻と小菊カボチャに霜除けの不織り布を掛ける。 季節遅れに播種した小菊カボチャなのでこの時期の対策は予想出来ていた。 9月に播種したが、本来なら8月初旬に播種するのが普通だ。 でも多分出来るだろう。 1町以上にヘアリーベッチのタネを蒔いているが、3年冬季湛水した田んぼにはそれ以外の草は生えない事に驚く。 秘密の水路を見て多くの生き物がいたので安心。 ドンコも居た。 メダカが見つからない。 こうして時が過ぎる。

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カボチャに興味をもつために色々リサーチする。 調べていくと多岐にわたる品種を見て楽しくはなる。 十分に写真のモチーフになりそうだ。 とはいえ私はしないが。 交雑によって出来る形のユニークさも圃場で見かけるが交配についても非常に興味が湧く。 色々な品種を見て思うことは、もうすぐ収穫の神田小菊かぼちゃは日本的な美しいカボチャであることを知る。 Kogiku で知られる日本の小菊カボチャ 作りがいはあるようだ。 何より美味しい。 形が良く美味しいというのは私にとっては大変重要な動機と継続の因子である。 受粉で良く見かける蜂。 陸上での生物多様性。 それは有りかもしれない。 養蜂も近い将来考えている。

91歳の知恵を聞く

近くに住むお婆ちゃんと圃場で何気に話していた。 味噌の作り方や漬物など。 生きていれば101歳の静江婆ちゃんの味が美味しかった。など。 面白い keyword を聞き出す。 くず米の使い方だった。 利用法はくず米を自宅で精米して、麹と混ぜ米袋に入れて湯たんぽで温めたら、米麹ができ、それを味噌や甘酒、醤油に使ったという。 なるほど。 捨てていた青米やくず米の利用価値がこんなところにあった。 捨てるものはない。 その知恵に頷く。 大正や昭和初期の年代から聞く話は、当時あたりまえでも今では宝のように為になる。 地名や作物の品種、作り方もまた然り。 今年は表が緑で裏が紫の紫蘇、南原からもらった赤芋、筍芋を頂く。 大事に育て継承したい。

その次の先

漠然とだが、考えている。 農業を目指しているのではないので、差し詰め私の圃場は生物多様性による環境再生の為の実験場だ。 方法は簡単でケミカルを使わなければ自ずと答えは出る。 だからその次のまたその次も考えてしまう。 連鎖と反応 違う。 私には荷が重すぎる。 次の指針はまだ見つかっていないが、私のパターンでは文化に行き着くだろう。

レモングラスの越冬と盆栽など

冬に備えていろいろと準備の仕事。 レモングラスはすべて刈り込んで土とモミやワラなどで覆い越冬に備える。 フェンネルなどは寒くても育つのでそのまま。 里芋は良い種を数個必要な分だけ揃え、畑の土手に横穴を掘りワラで覆い、土で蓋をする。 梅の木の剪定は今頃から。 3年目の木は主軸の枝を切って横に生える枝を3本ほど残し、脚立にのぼって千切らなくても良いように低く育てる。 余談と実験 松の苗を育てていたが、赤松と黒松を父の盆栽用にあげた。 本来なら4月ごろだが、暖かいので気温的には問題ないだろう。 父はさっそく地植えをして来春に備えていたが、私も赤松をもう一本引き抜き、早速盆栽にした。 私は長年、父のサツキの盆栽を見てきたので心得はある。 梅の盆栽はこれまで何度も作り、長期の入院中時に盆栽名人の医者にも手解きを受けた。 ただどうも自然の風景を真似るような世界観が気に入らない。 私の考えで一品作りたくなった。 環境を作ったら何も触らないという思想が写真から生まれ農業にも応用している。 それを試したい。 設定は 環境とは鉢である。 次に土。 鉢の環境は浅根で生かす事なので、主根を断つ。 以上だけの条件を設定して、水や肥料以外、人間の意志の介入を絶つ。 剪定や誘因で針金などで形を作るのではなく、赤松自身がその環境の中でどう育つのかを見てみたい。 先の長い楽しみが出来た。

アカハライモリ

来年からまた新しく借りる田んぼ1反の準備を始める。 まずは草刈りから。 目的は圃場の形や植生、水口の確認や井出の確認などを草刈りしながら知ること。 嬉しい出会いがあった。 今年まで12年間使われた方の水桶に大きなお腹のアカハライモリのメス1匹と、雄3匹が住んでいた。 このままでは生き残れないのでそのまま冬季湛水田に移動させ放つ。 子孫が出来、ここがまた田んぼになったら返してあげよう。 ここを使われた方と、環境再生や子供達の環境教育などについて語りあったり、私がヘマして車を脱輪させJAFを呼んだりと色々あったが、二人とも私が何故こういう事をしているのかを話すと気心が知れ笑顔で理解してくれた。 それでも一番嬉しかったのはアカハライモリとの出会いだろうか。 水生生物にとても興味のある自分には嬉しい事であった。 10代の頃の記憶にある多くの生物と人間が共存出来ていた田んぼの再現は少しずつだが、確実に広まっている。 生物多様性の環境、そして教育。 私にはそこまでの能力はないが、お手伝いできれば幸いだと思えるようになってきた。