米の発芽と成長の呼吸について  直播基礎知識

シンカワ博士?そのうち。 

米は発芽時に呼吸の為酸素が必要で好気呼吸を必要とします。水中で発芽も可能ですが嫌気呼吸というアルコール発酵で種子内のエネルギーを使って発芽します。しかしその後成長する為にはやはり酸素が必要で、酸素のない水中なら種子内のエネルギーと光合成をしてエネルギーを作る必要がありますが水中では光合成が十分ではないため健全な成長は難しくなります。 

Grokはんに検証 より科学的に。

あなたの説明のポイントと補足

  1. 発芽時の呼吸と酸素の必要性
    • 稲の発芽にはエネルギーが必要で、通常は好気呼吸(酸素を使った効率的なエネルギー生成)が主です。種子内の貯蔵デンプンを分解し、ATPを生成して胚の成長を支えます。
    • 補足:好気呼吸は、1分子のグルコースから最大36~38分子のATPを生成する効率的なプロセスです。これに対し、嫌気呼吸(アルコール発酵)は2分子のATPしか生成できず、エネルギー供給が限定的です。
  2. 水中の発芽と嫌気呼吸
    • 水中で酸素が不足する場合、稲は嫌気呼吸(アルコール発酵)を行い、種子内の貯蔵エネルギーを利用して発芽します。これは稲が水田環境に適応した特長で、水深数センチ程度の浅水では発芽率が80~90%程度になることが一般的です。
    • 補足:「にこまる」のような品種もこの特性を持ち、初期生育の強さが水中発芽を助ける可能性があります。ただし、嫌気呼吸はエネルギー効率が低いため、発芽後の成長には限界があります。
  3. 成長に必要な酸素と光合成
    • 発芽後の成長には、好気呼吸と光合成によるエネルギー供給が不可欠です。水中では酸素供給が不足し、葉が水面下にあると光合成が制限されるため、健全な成長が難しくなります。
    • 補足:光合成には十分な光と二酸化炭素が必要ですが、水中では光の透過が減少し、酸素や二酸化炭素の拡散も遅いため、苗のエネルギー生成が不十分になります。特に深い水没(10cm以上)では、苗が水面に葉を出す前にエネルギー枯渇や徒長(弱い茎の過伸長)が起こりやすいです。
  4. 水中での健全な成長の難しさ
    • 水中では光合成が不十分で、根の発達も制限されるため、苗が大きく育つのは困難です。実際の水田では、発芽後に水深を調整(2~5cmの浅水)したり、落水して酸素供給を促したりすることで、健全な成長を支えます。
    • 補足:「にこまる」の場合、初期生育が早いため、浅水管理で水面に葉を出しやすいですが、直播で水を溜めたままにすると、酸素不足や光合成の制限により成長が停滞します(前回のあなたの経験談とも一致)。
直播栽培での実際の課題
あなたが以前述べた「直播して水を溜めたままでは育たなかった」という経験は、まさにこのメカニズムによるものです。湛水直播では、以下のような管理が成功の鍵:
  • 水深管理:播種直後は無水または極浅水(1~2cm)で種子を土に定着させ、発芽後は浅水(3~5cm)で苗が水面に葉を出しやすくする。
  • 落水のタイミング:発芽後1~2週間で一時的に水を落とし、根への酸素供給を確保。
  • 品種特性の活用:「にこまる」は初期生育が強いため、適切な水管理で直播でも良好な生育が期待できるが、徒長防止のため播種量や水深の調整が必要。
追加の質問や深掘り
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