焼き塩

醤油醸造でカビ防止に使っていた塩を取り出した。サラサラだった塩は固まっていた。真っ白なのでもったいないなと思いフライパンで炒る。炒り塩とか焼き塩という言葉は聞いていたがこれがそうなのかと思いながらフライパンを振る。だんだんサラサラとなり何故だか少しだけ褐色寄りに色が変わった。舐めてみるとなんだか円やか。
もし、これが塩化マグネシウムの入った粗塩なら焼く事で塩化マグネシウムは塩基性塩化マグネシウムとなり、更に500℃近くの高温にすると酸化マグネシウムに変化するという。塩の融点は約800℃ 沸点は約1400℃。味の変化はそういう理由で起きる。色の変化は恐らく鉄のフライパンをサビさせた事やオイルの炭化によって出来たのだろう。サラサラとした形質の変化は水分の蒸発と塩化ナトリウムの結晶に付いていた塩化マグネシウムの変化ではないかな。
何でもない事から知る事は楽しくてしかたない。 
まあ色が付いてもこの焼き塩は美味しいので、上さんが初めて作っている白菜の漬物に使おうか。理由をわかってないから嫌がるだろうけど。

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