家禽類のストレス

家禽類 特に鶏について。

鶏がゲージ飼されてストレスがあるのか。
私は家で放飼で鶏を飼うまでそうは思わなかった。
生まれてすぐゲージ中で育つ鶏は他の環境での経験がないのでウインドレス鶏舎の様な最悪な環境でない限り実際のゲージの中の鶏を見ても穏やかな顔付きでストレスがどれだけのものか計り得なかった。
養鶏場で働いた事のある私は、鶏はストレスを感じるほど高等では無いとさえ教えられた。 
しかし近年日本ではまだ普及しないが欧米ではAnimal Welfareという考えが浸透しているという。

アニマルウェルフェア(Animal Welfare)
感受性を持つ生き物としての家畜に心を寄り添わせ、誕生から死を迎えるまでの間、ストレスをできる限り少なく、行動要求が満たされた、健康的な生活ができる飼育方法。
 
1.空腹と渇きからの自由
2.不快からの自由
3.痛みや傷、病気からの自由
4.正常な行動を発現する自由
5.恐怖や苦悩からの自由
 
私の家の鶏たちは、本来の鶏の習性である、木の枝など、高い場所で眠る習性や砂浴びという行動などが直ぐに見て取れた。
鶏たちは呼べば来るような行動をとるし、人間との関係性を理解できる感受性さえ備わっている。
餌に関しても米粒や飼料よりも多くの葉物や雑草を好み、足で引っ掻いてミミズや昆虫などを好んでよく食べる。
今は雌のみの飼育だが、雄鶏がいれば行動様式もまた変わるだろう。
またその様な自由な環境で育った鶏たちは逆に狭い鶏舎でのストレスは余計に感じている様にも見える。 

 

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