第3章 ぼく様が位相差するとき 282話

「不二子はんなら分かると思うけど、時間が自分だけ見える世界よりちょっと先に行く事ないか?」

「普通にあるで」

「よしろはんが、次何言うか、うち知ってますねん」

「こわ。そんで?」

「だからよくからかいますわ」

「どなんして?」

「よしろはんが答えを求める時、1やったら3言うてます。おほほ」

「おいおい」

「大丈夫やさかい」

「どなん嘘言うても最後は正解になるんやわ」

「はて?」

「そういうこと」 

「変わらないってこと?」

「嗚呼、なるほどな。ぼく様もそうや。たまにそうやって遊んでるわ」

「そうなんか!」

「まさかうちを、からこーてる?」

「からこーてる(笑)」

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