第3章 深い感情 280話

『深い感情  静かな夜 激しい感情  今日も、昨日も、そしてきっと明日も、何も変わらない。 少なくとも表層的には......』 

 

「よしろう。なに書いてんじゃん?」 

横浜ことば?か。。亜希子がよくしゃべってた。。

 ー空白ー

不二子はんか.. 

「え?もう関西弁辞めたんか?調子狂うで」

「そうか?ならもどしますさかい」 

「これ恋文でっか?」 

どきん!

「なんでわかる?」 

「おんなやもん。感ずくわ」

「不二子はんどなん思う?」 

「うちなら、もっと詩より誠実な言葉だけがええわ」 

そうか。

そうか。

書けるわけないやろ。。

あう? 

不二子が立ち止まる。
 
「うち、に・ん・げ・んの不二子どすえ。よしろうはん。。」 
 
「どなた様ざんしょ?」 
 
あ、しもたぁ!
 
不二子はもう人間の女になったんやったぁ。。 

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