最終プラン

私の農業による環境再生プロジェクトは終盤に来た。

生物多様性を核に農業にて農薬化成肥料(または全ての肥料)不使用圃場を作り出し、山から海までの自然環境を再生し改善する。その為には広大な圃場面積が必要になる。現在いる熊本で言えば有明海に流れる川の用水を使う全ての農地を改善すれば有明海の海は本来の姿に近づくと言える。それは一個人では広過ぎるが、今も同じような思いで取り組む同志たちを私は取材で知っている。
 
さて、甲佐町でのやつだ農園は軌道に乗り始めた。私の方法論で他の地でも農薬化成肥料不使用で慣行農法とさほど変わらない成果を上げた。甲佐の産業文化祭では、やつだ農園のお米が最優秀賞も受賞した。スタッフも無農薬を理解し一所懸命取り組んでくれている。今後やつだ農園は大きく成長するだろう。
 
次に私はプロジェクトの最終候補地を考えている。もちろん最初からのプランであった有明海に一番近い圃場での田んぼの実現だ。山の西原村、平地の甲佐町、次は海沿いだ。
同じ緑川水系で考えるなら天明町あたりだろうか。ゆっくり見定めて動きたい。
 
私の農業においての環境再生プロジェクトは構想から7年目を迎え最終段階に来た。これでモデルエリアを完成させれば他と連携し圃場面積を更に拡大する。写真表現では出来ない直接的な環境再生が可能になった。これが写真家の考える農業プロジェクト。
多くの人の賛同と理解、皆のリアルな協力と行動を求む。

人気の投稿