冬の手仕事

冬にはいろいろな仕事がある。 干し柿つくりや味噌、醤油つくり。納豆や漬物。
大正生まれの私の祖母は年中何かしら働いていた。
今頃ならあんこを作るために小豆を選別したり、味噌用の麹をつくったりと。
話しかけるとにこにこ笑って作業をしていた。私も真似をして多くのことを教わった。
そんな情景を最近は見かける事が少なくなった。
今の老人は何をするわけでもなく、暇をもてあそぶだけの様だ。
昭和の初めに生まれた父母の姿を見ているが、やり方さえ知らない。
 
さて、少し早いが今日は塩麹やどぶろく用の麹をつくろうか。
春に切った木を割って薪を準備し、前日に米を24時間水に漬ける。
かまどを用意して火を焚き、1時間ほど蒸して45℃まで冷まし種麹をかけてまぶす。新しい米袋に入れてこたつで保温して時々ほぐす。2、3日程で出来る。
冬には家族のためのいろんな手仕事がある。
豊かで素敵な時間だ。

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