慣行農法的なカボチャの春作について

今回私はあえて慣行農法に近い方法で春作カボチャを栽培している。
  • 交配種のくり大将の種子
  • セルトレーによる苗作り
  • 加温ハウスと無加温トンネルハウスによる発芽と育苗 
  • 赤玉育苗用土の使用
  • 育苗期に本来は銅剤殺菌だが炭酸水素カリウムの商品名カリグリーンによる殺菌 
  • 豚糞堆肥 有機石灰 尿素の使用
  • マルチは無いが不織布トンネルによる苗の定植後の育成
  • 親蔓一本仕立て栽培
違いがあるとすれば次に定植する圃場にて半不耕起栽培や雑草の利用のみだろうか。
今回の作業を終えてみて思う事はやはり無理があるという事。
 
正直な意見として私は生産者であるが、たかがカボチャにこれだけの労力やエネルギーを使う必要はあるのか?
 
気温や地温を管理するために多くの資材や燃料を使い栽培することについての疑問が深まる。
やはり結論はカボチャはこの地では地温が25℃以上に上がる6月7月に播種することが被覆資材も必要なく無理がない。
そして収穫時は気温が低い10月11月になる方が品質も高い。
資材 燃料などの化石エネルギーを使用しない事が今後の私の選択ではないか。
 
専業化や単一品種栽培が産む欠陥が見え隠れする。
 
今回得たものは赤玉育苗土を使ったセルトレー苗の育苗法だろう。
2000粒播種して未発芽18なので発芽率は95%以上となる。
同じセルトレーでも畑の土ではおよそ発芽率は60%の数字であった。
まだ原因はつかめないが、昨年までの圃場に直播による発芽率と酷似している。
夏蒔き抑制栽培も赤玉育苗土とセルトレーによる苗作りは行う事にする。
カボチャの種子はサイズが大きく発芽時に土との抵抗が強い事が未発芽の要因のように見える。
種を蒔く深さも嫌光性ではあるが1cm程が最適なようだ。
 
プロであるならば農薬や化学肥料や栽培法も知る必要があり、使い知って学んで初めて選択できる。

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