特産化で環境保全を考える
河原の米は昔から美味しいと評判で寿司屋が買い付けに来るほどであった。しかしその後営業を積極的にする事はなく、特産品とする動きも意識もない。
残念ながら現在では食用米の面積よりも飼料米の面積が多いのではないかという状況だ。
農家にとって米は安くて魅力のないものになってしまい耕作放棄地さえ後を絶たない。
つまりこのままでは今後田んぼそのものが消えてゆくのだ。
対策として昨年から米の特産化を考えていた。
無農薬栽培や無肥料栽培も環境保全の一つではあるが、農家が栽培を続けられなくなるのでは本末転倒である。
この地域の米はとても美味しいのは事実だ。
私は九州各地の米を食べる取材をしていたがトップクラスであることを知っている。
農家や行政がその事を再認識して特産品として消費者に受け入れられるならこの地域の経済も農家の自負も創生されるのではないか。