迎合主義の台頭

自らの考えがなく他人と合わせて行動する。
その様な行動を最近では集団行動での協調性だと勘違いする人が増えてきた。
問題は基本的な考えがないので間違った方向に走る事が多い。
これはポピュリズムなどの政治思想だけの世界ではなく、一般人の生活の中にこそ深く浸透している。特に田舎の観念様式はまさにその考えだ。

さてこれを稲作に置き換えると田植えの早植がそうだ 。
農家に考えはなくあの人がもう苗の準備をしているから私もするという反応が連鎖して今では多くの農家が以前より一月以上早く田植えをしている。
温暖化で本来なら遅くするべきだがその様な事は考えていない。
結果どうなるかと言うと品質が悪い2等米が増える。
挙句には品種がもう古いからヒノヒカリは良くないという思考に走るようだ。
 
先人の知恵から生まれた「青稲褒めるばかり」という言葉さえ風化した。 
しかし現代でこの言葉を皆に伝えても聞く耳はないだろう。
品質の提供や利益を得る事よりも他人と合わせて生きる方が差しさわりが無いのだろうか。
気候に適正でないため指定回数以上の農薬を多用する結果になり経費がかさみ労働が増え安全性の疑われる品質の米を生産する事になる。
迎合主義とはそのような結果しか生まない。

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