表紙 Lost Zipangu
失われていく日本 ここは以前は美しい棚田エリア 私の故郷滝地区にある。 消える棚田。消滅する継承文化。そのスピードは物凄い勢いで進んでいる。 私は今、棚田だけでなく、Lost Zipanguと言うタイトルで私がそこに立った地点で感じた、見た事象をまとめて一冊の本にするべく撮影を進める。 奈良 京都 大阪でもフィルムで撮影 。 風景だけでなく、街や人々も在る。 私のテーマは Environmental and ecological records. 環境と生態の記録である。 私は撮影現場で失われる事象に出会っても悲観に捉えない。 変化の行動や運動の始まりであるだけだ。 失われるから次が始まる。 生命体地球はそうやって繰り返される。 全運動エネルギーが消滅したときが本当の死滅である。 それでも地球規模以上の新しい宇宙の始まりではあるが。 科学アカデミーのシュミレーションでは地球に生命がある時間よりも生命が絶滅して地球が太陽に飲み込まれるまでの時間の方が途方もなく長い。そしてその後さらに長い時を経て新しい宇宙がまた誕生するのだ。